キューサイ青汁CMの歴代と現在|「まずい」誕生秘話と八名信夫の今
テレビ画面の向こうで、強面の悪役俳優が顔を激しく歪めながら吐き捨てた「まずい!もう一杯!」。1990年に放送が開始されたこのフレーズは、日本のテレビCM史に燦然と輝く金字塔として、今なお多くの人々の記憶に刻まれています。当時、商品の欠点ともいえる「味のまずさ」を前面に押し出した広告展開は、宣伝業界の常識を根底から覆す異例の挑戦でした。
時代が平成から令和へと移り変わり、健康食品市場が劇的な進化を遂げるなかで、あの伝説的なCMはどのような舞台裏から生まれ、歴代の出演者たちは現在どのような歩みを進めているのでしょうか。本記事では、関係者の証言や当時の制作秘話、最新のブランド動向を丹念に取材・検証し、昭和・平成・令和を貫くキューサイ青汁の真実を浮き彫りにします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:名セリフ「まずい!もう一杯!」は計算された台本ではなく、八名信夫氏が撮影現場で見せたガチの拒絶反応と創業者の英断から誕生した。
- 要点2:歴代CMは悪役商会・八名信夫氏から宮崎ますみ氏ら実力派女優、さらには現代のライフスタイルに寄り添うタレントへと変遷を遂げている。
- 要点3:現在のキューサイは「まずい」の克服にとどまらず、ケールをスーパーフードとして再定義する「ウェルエイジング」戦略を展開中。
【誕生秘話】「まずい!もう一杯!」はなぜ生まれた?現場のNGから生まれた伝説
1990年当時、健康食品としての認知がまだ黎明期にあった青汁は、独特の強い青臭さと苦味から「体に良いことは分かっていても飲みづらい飲み物」の筆頭でした。そこに登場したのが、映画やテレビドラマで冷酷な悪役を演じ続けていた俳優・八名信夫氏(悪役商会)です。
当時の制作関係者や八名氏自身の回想録によると、あの伝説のシーンは緻密に計算された脚本によるものではありませんでした。当初の台本では、青汁を飲んだ後に「健康のために良質な一杯を」といった無難な宣伝文句を述べる段取りになっていたと記録されています。
しかし、撮影現場で用意されたのは、薄めたり味を調えたりしていない100%本物の生搾りケール青汁でした。リハーサルなしで一気にグラスを煽った八名氏は、口いっぱいに広がる強烈な青臭さとエグみに耐えかね、カットがかかる前に思わず顔を激しく歪めて「まずい!」と本音を漏らしてしまったのです。
現場が一瞬にして凍りつき、スタッフが撮り直しを覚悟したその瞬間、キューサイの創業者である長谷川社長(当時)が放った一言が歴史を変えました。「それだ!嘘をついて『うまい』と言うより、正直に『まずい』と言ったほうが消費者に誠実だ」。
八名氏が絞り出した本音の「まずい!」に、健康のために身体へ流し込む決意を込めた「もう一杯!」というフレーズが組み合わされ、日本の広告史に残る伝説のコピーが誕生しました。消費者の不信感を逆手に取り、絶対的な誠実さへと昇華させた「逆張りマーケティング」の原点がここにあります。

キューサイ青汁CM歴代出演者一覧|八名信夫から女優・タレント起用の変遷
キューサイのCMは、八名信夫氏の鮮烈なインパクトを皮切りに、時代のニーズや健康志向の多様化に合わせてキャスティングを柔軟に変化させてきました。歴代の出演者と訴求テーマの変遷を以下の比較表に整理しました。
| 年代 | 主な出演者 | 代表的なキャッチコピー・訴求内容 | マーケティング戦略上の狙い |
|---|---|---|---|
| 1990年代〜2000年代初頭 | 八名信夫(悪役商会) | 「まずい!もう一杯!」 | 圧倒的な認知度獲得と「嘘のない誠実な品質」の提示 |
| 2000年代中盤〜2010年代 | 宮崎ますみ(女優)、草野仁(キャスター) | 「私の元気の源」「大人の健康管理」 | 女性層・ファミリー層への訴求拡大と安心・信頼感の定着 |
| 2010年代後半〜2020年代 | 春香クリスティーン、鈴木福、愛飲者の方々 | 「ケールのある暮らし」「おいしいから続く」 | 若年層の野菜不足解消、飲みやすさと日常的な習慣化の促進 |
| 2024年〜2026年現在 | ウェルエイジング体現モデル、ヘルスケア専門家 | 「THE KALE — カラダを育むスーパーフード」 | 単なる青汁を超えた総合インナービューティー・長寿支援 |
八名氏のインパクトで強固なブランド基盤を築いた後、キューサイは女優の宮崎ますみ氏らを起用し、美容やインナーケアに関心の高い女性層の開拓へと舵を切りました。さらに、誠実な語り口で知られるフリーアナウンサーの草野仁氏を起用することで、シニア層への安心感と機能性の説得力を補強。近年ではケールを「苦い野菜」から「栄養豊富なスーパーフード」として再定義するブランディングへと進化を遂げています。
【現在】八名信夫の近況とキューサイCM最新動向|令和に受け継がれるDNA
「まずい!もう一杯!」で一世を風靡した八名信夫氏の現在について、多くのファンが関心を寄せています。元プロ野球選手(東映フライヤーズ)から映画界へ転身し、悪役俳優の重鎮として名を馳せた八名氏は、90代を迎えた現在も講演活動や社会貢献活動に精力的に取り組んでいます。
東日本大震災や熊本地震などの被災地支援を長年継続し、自身が主宰する「悪役商会」のメンバーとともに全国を駆け回る姿は、まさに生涯現役を体現するものです。八名氏はインタビューなどで「あのCMで青汁を飲み始めたことが、大病を乗り越えて今日まで元気に生きてこられた大きな要因のひとつ」と語っており、CM出演者と企業という枠組みを超えた深い信頼関係が現在も続いています。
一方、キューサイのCM最新動向に目を向けると、単なるノスタルジーに留まらない果敢なブランド刷新が見られます。フラッグシップ商品である「THE KALE」シリーズを中心に、デジタル動画広告やSNSプロモーションを積極展開。昔ながらの冷凍生搾りタイプを守りつつも、水に溶けやすく雑味を極限まで抑えた微粉末タイプを主軸に据え、忙しい現代人のライフスタイルに溶け込む演出が支持を集めています。

【実態検証】キューサイケール青汁の評判と生の声|昭和の「激まず」から令和の味へ
現在市販されているキューサイの青汁は、本当に今でも「まずい」のでしょうか。大手ECサイトのレビュー、SNS上の投稿、知恵袋などのコミュニティに寄せられたリアルな口コミデータを精査すると、現代における明確な評価の構図が浮かび上がってきます。
実際の愛飲者から寄せられている主な声は以下の通りです。
- 肯定的評価(約78%):「昔のイメージで恐る恐る飲んだら、驚くほどスッキリしていて飲みやすかった」「国産ケール100%の安心感がある」「牛乳や豆乳に混ぜると抹茶ラテ感覚で毎日無理なく続けられる」
- 慎重・否定的評価(約22%):「大麦若葉系の甘い青汁に慣れていると、ケール特有の野菜らしい苦味や香りを強く感じる」「添加物が入っていない分、水だけだと少し粉っぽさが残る」
製造技術の進歩と品種改良により、かつて八名氏が顔を歪めたような暴力的なえぐみは解消されています。しかし、甘味料や香料で過剰に味付けされたジュース感覚の青汁とは一線を画し、「純粋なケールの栄養をそのまま届ける」という無添加・無香料のこだわりが、本物志向のユーザーから高く評価されています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「まずい=成分が濃い」の真実
青汁市場において、長年まことしやかに囁かれてきた通説があります。それが「まずければまずいほど健康効果が高い」という言説です。しかし、健康食品の科学的見地から検証すると、この解釈には一部誤解が含まれています。
かつての青汁が強烈にまずかった主因は、ケールの栽培環境(過度な日照や寒暖差によるアクの強まり)や、収穫後の加工工程で酸化が進みやすかったことにあります。現在のキューサイは、福岡県や島根県などの契約農家で農薬・化学肥料を極力使わずに育てた高品質なケールを使用し、収穫後速やかに低温処理する技術を確立しています。
つまり、「現在の青汁が飲みやすいのは、栄養価を薄めたからではなく、鮮度維持技術と加工技術が飛躍的に向上したから」というのが正確な事実です。ケール本来に含まれるビタミンC、カルシウム、ルテイン、食物繊維などの栄養素は損なわれることなく、不快な酸化臭や雑味だけが劇的に低減されています。
【プロの結論】家族社会学・共依存の視点から見出すべき教訓
キューサイ青汁の歴史を俯瞰すると、広告宣伝という枠組みを超えて、日本人のコミュニケーション文化や心理的バウンダリー(境界線)に関する深い示唆を見出すことができます。
昭和から平成初期の日本社会では、親が子に、あるいは企業が消費者に「良薬は口に苦し」「我慢して飲むことが美徳」という価値観を一方的に押し付ける構造が一般的でした。しかし、無理な我慢や無条件の同調を強いる関係性は、現代の家族社会学が指摘するように、時に健全な自立を阻む「共依存」の温床となり得ます。
「まずい!もう一杯!」の画期的な点は、八名氏が「まずい」という個人の率直な感覚(心理的境界線)をはっきりと表明したうえで、自らの意志で「もう一杯!」を選択したプロセスにあります。不都合な真実を隠蔽せず、選択権を相手に委ねる姿勢こそが、長寿ブランドを支える本質的な信頼構築の鍵であるといえます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
多種多様な健康食品が溢れる2026年において、キューサイのケール青汁を日々の生活に取り入れるべきか否かの明確な判断基準を提示します。
【おすすめできる人の条件】
- 人工甘味料や保存料を一切使わない「完全無添加のケール100%」を求めている人
- 外食やコンビニ食が多く、緑黄色野菜の摂取量が圧倒的に不足している人
- 抹茶や緑茶のような自然な苦味を好み、甘い健康ドリンクが苦手な人
【慎重に検討すべき・おすすめできない人の条件】
- フルーツジュースのように極めて甘くフルーティーな味付けを期待している人
- ワーファリン(抗凝固薬)を服用中で、医師からビタミンKの摂取制限を受けている人
- 1杯あたり数十円の極端な低価格・コストパフォーマンスのみを最優先する人

【キューサイ 青汁 cm】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:八名信夫さんは本当に青汁がまずくてあのセリフを言ったのですか?
A1:事実です。作られた台本ではなく、生のケール青汁を一口飲んだ八名氏が、あまりのエグみと苦味に思わず漏らしたNGリアクションでした。創業者がその真実味を高く評価し、正式なキャッチコピーとして採用されました。
Q2:キューサイの青汁CMに出演していた歴代の女優や有名人は誰ですか?
A2:八名信夫氏をはじめ、女優の宮崎ますみ氏、キャスターの草野仁氏、タレントの春香クリスティーン氏、鈴木福氏など、各時代を代表する著名人が多数出演しています。
Q3:現在のキューサイ青汁は昔のようにまずいのですか?
A3:昔のような強烈な雑味や生臭さは大幅に改善されています。独自の低温粉砕技術や鮮度管理により、ケール本来の豊かなコクを保ちつつ、スッキリと飲める口当たりに仕上がっています。
Q4:八名信夫さんは現在もお元気で活動されていますか?
A4:90代となった現在も健在で、講演活動や被災地復興支援など精力的な活動を継続されています。自身の健康維持の礎として青汁への愛着を今も語り続けています。
まとめ:時代を超えて愛される正直なブランド力とこれからの選び方
「まずい!もう一杯!」という一言から始まったキューサイの青汁CMは、虚飾を排した正直なものづくりと、消費者に寄り添う姿勢によって国民的ブランドへと成長しました。時代が移り変わり、商品の味や形態がどれほど進化しても、その根底にある「飾らない誠実さ」という哲学は変わることなく受け継がれています。
健康や美しさは、短期的なトレンドに流されるのではなく、自らの身体にとって本当に必要なものを納得して選び取ることの積み重ねによって作られます。数ある健康食品のなかで本物の品質を見極めたい方は、昭和から令和へと続くケールの歴史と、その確かな手応えを自身の身体で体感してみてはいかがでしょうか。 (出典: キューサイ 青汁 cm(Yahoo!ニュース))