シュールストレミング臭さ数値の真相!くさや18倍の8070Auを徹底比較
北欧スウェーデンの伝統的な発酵食品でありながら、「世界一臭い缶詰」として世界中にその悪名を轟かせるシュールストレミング。バラエティ番組の罰ゲームや動画配信者のリアクション企画で目にする機会も多いですが、その「臭さ」がいったい客観的にどれほどのレベルなのか、疑問を抱いたことはないでしょうか。
感覚的な悪臭の度合いを可視化する臭気測定器において、シュールストレミングが叩き出した数値は8070Auという規格外の記録です。日本の代表的な発酵珍味である「くさや」の約18倍、悪臭果物として知られるドリアンをも遥かに凌駕する破壊力を持っています。なぜ発酵ニシンはこれほど強烈な数値を放つのか、科学的な悪臭メカニズムから世界の発酵食品ランキング、さらには大惨事を防ぐ正しい開け方まで、その実態を徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:シュールストレミングの臭さ数値は測定器で8070Auを記録し、焼きたて「くさや」の約6.3倍、生くさやの約18倍に達する。
- 要点2:缶の中で殺菌処理を行わず嫌気性細菌が発酵を続けるため、酪酸や硫化水素などの強烈な悪臭成分が充満・濃縮される。
- 要点3:室内での開封は壁紙や家具への臭気沈着リスクが極めて高く、挑戦する際は必ず「屋外・バケツの水の中」で開けることが鉄則。
【驚異の8070Au】シュールストレミングの臭さ数値を科学的に読み解く
においの強さを客観的に数値化する際、広く引用されている指標が株式会社カルモアなどの臭気測定器によって計測される「アラバスター値(単位:Au)」です。このアラバスター値は、においセンサーが感知したにおい分子の濃度や揮発性有機化合物の複合的な刺激度を指数化したもので、数字が大きくなるほど人間が感じる刺激・臭気が強烈であることを示します。
過去の測定実験において、開けたてのシュールストレミングが記録した数値は驚異の8070Au。日常生活で私たちが「強いにおい」と感じる納豆(約452Au)や、日本の悪臭食品の代名詞である生くさや(約447Au)と比較すると、まさに桁違いの数値を叩き出しています。
一般的な生活環境において、ゴミ処理施設や下水処理場の近辺で検知される刺激臭でも数百Au程度にとどまります。ひとつの食品パッケージから放たれる数値として8000Auオーバーという記録が、いかに突出した「化学兵器レベルの刺激」であるかが科学的なデータからも証明されています。

世界一臭い食べ物ランキング|くさや・ホンオフェ・ドリアンとの徹底比較
世界には各地の風土や保存の知恵から生まれた強烈な発酵食品・食材が存在します。代表的な悪臭グルメとシュールストレミングの臭気数値を比較表にまとめました。
| 食品名(原産国) | 臭気数値(アラバスター値 / Au) | 主なにおい成分・特徴 | 編集部の見解・刺激の特性 |
|---|---|---|---|
| シュールストレミング(スウェーデン) | 8070 Au | 硫化水素、酪酸、プロピオン酸(腐卵臭・生ゴミ臭) | 世界最強の王座を維持。液体噴出のリスクを伴う複合的悪臭。 |
| ホンオフェ(韓国) | 6230 Au | 高濃度アンモニア(発酵ガンギエイの鼻を刺す刺激) | 世界第2位。目や鼻の粘膜を直接攻撃する揮発性アンモニアが特徴。 |
| エピキュアーチーズ(ニュージーランド) | 1870 Au | 酪酸、イソ吉草酸(缶内で長期熟成させた濃厚チーズ臭) | 乳製品としてはトップクラス。熟成香が極限まで凝縮された重厚な臭気。 |
| キビヤック(グリーンランド / カナダ) | 1370 Au | アミン類、有機酸(アザラシの腹に海ツバメを詰めて発酵) | 極北の伝統保存食。独特の動物性発酵香と濃厚な内臓風味が混ざり合う。 |
| くさや(焼きたて)(日本) | 1267 Au | 酪酸、有機酸、アミン(加熱により揮発成分が活性化) | 生状態(447Au)から加熱で急上昇。日本の伝統的な発酵香の代表格。 |
| ドリアン(東南アジア) | 420 Au | 硫黄化合物(エステル類と混ざった腐敗玉ねぎ様香) | 果物の王様。数値自体は低めだが揮発・拡散力が高くホテル等で持込禁止。 |
| 納豆(日本) | 452 Au | ピラジン類、低級脂肪酸、アンモニア微量 | 日本人が日常的に親しむ発酵食。慣れにより不快感は極めて少ない基準値。 |
韓国の伝統魚料理「ホンオフェ」が放つ強烈なアンモニア臭(6230Au)も凄まじい破壊力ですが、シュールストレミングはそれを約1800Auも上回ります。また、ドリアン(420Au)やくさや(生447Au)と比較した場合、実に約18倍から19倍の数値差があり、「世界一臭い食べ物」の座はデータ上も揺るぎないものとなっています。
なぜこれほど強烈なのか?発酵ニシンが放つ悪臭の科学的メカニズム
シュールストレミングがこれほど凄まじい悪臭を放つ最大の要因は、製造工程における「加熱殺菌を行わない缶内発酵」という特殊な製法にあります。
一般的な缶詰製品は、充填後に高圧蒸気で加熱殺菌処理を施し、微生物の活動を完全に停止させて長期保存を可能にします。しかしスウェーデン伝統のシュールストレミングは、春にバルト海で獲れた新鮮なタイセイヨウニシンを薄い塩水に漬け、軽度の発酵が始まった段階で生のまま缶詰に密封します。
密閉された缶の内部は完全な無酸素状態となります。ここで猛威を振るうのが、酸素を嫌う好塩性の嫌気性細菌「ハロアナエロビウム(Haloanaerobium)」です。この菌がニシンの豊富なタンパク質や脂質を分解し、以下のような強烈な悪臭化合物を次々と生み出していきます。
- 酪酸(Butyric acid):腐敗したバターや蒸れた足の裏のような、重く粘り気のある悪臭。
- 硫化水素(Hydrogen sulfide):温泉地や腐った卵を連想させる、鼻腔を刺激する硫黄臭。
- 酢酸(Acetic acid):ツンと鼻を突く強烈な酸味臭。
- プロピオン酸(Propionic acid):人間の汗や使い古した雑巾のような不快臭。
- メタンチオール(Methanethiol):腐った玉ねぎや都市ガス臭に似た揮発性硫黄化合物。
これらの悪臭物質が逃げ場のない缶の中で生成され続け、同時に発生する二酸化炭素ガスによって缶の内圧が極限まで高まります。年数が経つにつれて缶が太鼓のように丸くパンパンに膨らみ、開けた瞬間に高圧のガスとともに濃縮された発酵液が霧状に飛散する構造こそが、8070Auという数値を叩き出す直接的な理由です。

【実態検証】実食レビューとネットの反応|阿鼻叫喚の現場と意外な美味
SNSや動画配信プラットフォーム、掲示板コミュニティでは、シュールストレミングに挑んだ人々の阿鼻叫喚の実体験が多数報告されています。
「開封した瞬間に近隣住民からガス漏れの通報をされそうになった」「Tシャツに汁が一滴飛んだだけで洗濯機を3回回しても臭いが取れず、結局捨てる羽目になった」「室内の換気扇下で開けたら部屋全体に腐敗臭が染み付き、数週間にわたって生活に支障が出た」といった現場の悲鳴は枚挙にいとまがありません。
しかしその一方で、本場スウェーデンの食文化を正しく理解し、適切な調理手順を踏んだ実食レビューでは、全く異なる評価が寄せられている点も見逃せません。
「正しく洗って骨を取り、薄焼きパンのトゥンブロード(Tunnbröd)に茹でたジャガイモ、刻み赤玉ねぎ、サワークリームと一緒に包んで食べると、塩気と発酵の旨味が際立って驚くほど美味い」「ウォッカや冷えたビールとの相性が抜群で、極上のアンチョビペーストを食べているようなコクがある」という愛好家の証言も確実に存在します。
単体を生のまま丸かじりするような無謀な食べ方をすればただの激臭ですが、塩分濃度の高い発酵調味料として適切に素材と組み合わせることで、北欧の厳しい冬を乗り越える貴重な保存食としての真価を発揮します。
一般に知られていない盲点|大惨事を防ぐ「水中開缶法」と臭いの落とし方
シュールストレミングを扱う上で、知っておかなければ一生の後悔につながる重要なルールが存在します。最大の鉄則は「絶対に密閉された室内で開けてはならない」ということです。
缶の内部は発酵ガスによって高圧状態になっています。通常の缶切りのように空気中でそのまま刃を入れると、内部の発酵液が勢いよく四方八方に噴射します。これを防ぐ唯一の正しい手順が「水中開缶法」です。
- 屋外の風通しの良い場所を確保する:周囲に民家や洗濯物が干されていない広場やキャンプ場などを選びます。
- バケツにたっぷりの水を張る:缶が完全に水没する深さの水を用意します。
- 缶を沈めた状態で缶切りを入れる:水面下でゆっくりと穴を開け、高圧ガスと発酵液を水中に逃がします。こうすることで空気中への飛散を100%防ぐことができます。
- 流水で身を軽く洗う:表面に付着した過剰な発酵液を洗い流し、皮や骨を丁寧に取り除いてから食卓に供します。
万が一、手や皮膚に発酵液が付着してしまった場合は、一般的な石鹸だけでは油分を含んだにおい成分を完全に落とせません。クエン酸水(またはお酢)でアルカリ性成分を中和した後に台所用中性洗剤で洗うか、ステンレス製のソープ(消臭バー)を併用することで、臭気成分を効果的に分解・除去できます。
また、衣類に付着した場合は酸素系漂白剤と重曹をぬるま湯に溶かして浸け置き洗いを行う必要がありますが、完全ににおいが消えないケースも多いため、開封作業時は汚れても構わないカッパやレインウェア、ゴム手袋を着用することが不可欠です。
なお、その強烈な内圧による破裂リスクと悪臭被害の危険性から、主要な国際航空会社(スカンジナビア航空、エールフランス、ルフトハンザ等)では受託手荷物・機内持ち込みともに全面禁止の危険物扱いとなっている点も注意が必要です。

【プロの結論】挑戦に向いている人・絶対に避けるべき人の判断基準
シュールストレミングは、単なるエンターテインメントの道具ではなく、スウェーデン北部の人々が塩不足の過酷な歴史の中で育んできた極めて高度な伝統食文化です。興味本位で手を出す前に、自身が挑戦すべき状況にあるかを冷静に判断する必要があります。
◎ 挑戦に向いている人の条件
- 周囲に迷惑をかけない広い私有地や風通しの良い屋外環境を確保できる人
- レインコート、ゴム手袋、バケツなど完全防備の準備を怠らない人
- 現地の伝統的な食べ方(パン、サワークリーム、玉ねぎ、ジャガイモの準備)を再現し、異文化の味覚として敬意を持って味わう意思がある人
✕ 絶対に避けるべき人の条件
- 賃貸アパート・マンションの室内やベランダで開けようとしている人(退去時の原状回復費用や損害賠償問題に発展するリスク大)
- 単にSNSでのウケ狙いだけで購入し、食べ切れずに廃棄する可能性が高い人
- 近隣住民への配慮や臭気トラブルに対する危機管理意識が希薄な人
「世界一の数値」という看板の裏にある文化人類学的な背景を理解し、正しい知識とマナーを持って向き合うことこそが、この究極の発酵食品を安全に楽しむための唯一の道筋です。
【シュールストレミング 臭さ 数値】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:シュールストレミングの臭気数値「8070Au」は人間の嗅覚で具体的にどう感じますか?
A1:一般にくさやを焼いた際の刺激(約1267Au)でも強いと感じる人が大半ですが、8070Auは「においを嗅ぐ」というより「鼻腔や喉の粘膜に物理的な刺激痛が走る」レベルです。密閉空間では反射的に涙が出たり嘔吐感を催すほどの強烈な刺激臭となります。
Q2:一度部屋の中に臭いが充満してしまった場合、何日くらい残りますか?
A2:換気の程度や壁紙の材質によりますが、液が飛び散っていなくても空気中の微粒子が付着することで数日から2週間以上においが抜けなくなることがあります。発酵液がカーテンやじゅうたんに染み込んだ場合は数ヶ月単位で残り、最終的に内装の張り替えが必要になるケースも報告されています。
Q3:日本国内で合法的に購入することはできますか?
A3:はい、正規の輸入代理店や大手通販サイト等を通じて日本国内でも入手可能です。ただし航空便での輸送が禁止されているため、船便による厳格な温度管理下で輸入されており、一般的な缶詰に比べて流通価格は高め(1缶数千円から)で取引されています。
まとめ:数字が物語る破壊力と北欧の伝統が生んだ発酵の極致
シュールストレミングが誇る8070Auという臭気数値は、科学的な計測データが裏付ける正真正銘の「世界一」の証明です。缶内での嫌気性発酵がもたらす酪酸や硫化水素の複合的な悪臭は、生くさやの約18倍という圧倒的な破壊力を持っています。
室内開封による甚大なトラブルや航空機輸送の禁止など、取り扱いには極めて厳格なリスク管理が求められますが、水中開缶と伝統的な食材ペアリングを正しく実践すれば、北欧の歴史が培った深い旨味の世界を体感することも可能です。挑戦を検討している方は、数値の恐ろしさと正しい知識を十分に胸に刻んだ上で、万全の準備を整えて臨んでください。 (出典: シュールストレミング 臭さ 数値(Yahoo!ニュース))